train

ayacco2004-06-23

≪すき焼き≫、
この作るのにも消費するのにも終わることのない料理、
その料理作りの技術的な難しさのためではなく、
人が煮るにつれて消費されることを本質とし、
したがって≪繰り返される≫ことを本質とするこの料理、
≪すき焼き≫には、
食べはじめの合図
(目の前に運んでこられた、食べ物によって描かれた大皿)
しかない。

(『表徴の帝国』ロラン・バルト著 筑摩書房)